2004年度の
カンヌ国際映画祭において、
柳楽優弥が史上最年少で
最優秀主演男優賞を獲得して話題になっていた作品
『誰も知らない』が、深夜に放送されてたんで録画してチェックしました。
ずっと気になっていながら観れてなかったんですよね。
果たしてそんなに話題になるほど残る作品なんかなあ?と。
出演は
柳原優弥、YOU、北浦愛、清水萌々子、木村飛影、韓英恵、加瀬亮、平泉成、串田和美、岡元夕起子、タテタカコ、木村祐一、遠藤憲一、寺島進といった面々。
監督の
是枝裕和が
巣鴨子供置き去り事件を題材に15年の構想の末、満を持して映像化したというだけあって、作品そのもののクオリティーは高かったです。
最初から最後まで日常が淡々と進行していくように見えてるんですが、その内容たるやかなりヘビー!!
一見ヘビーには見えないんやけどかなりヘビーなのがこの映画の凄いところ。
そして何と言っても出て来る子供達が演技してるように見えないところが一番凄かったですね。
柳原優弥がカンヌで受賞したのも納得しました。
母親役のYOUの演技もまるで
「素」で、そこがまた凄く腹立たしかったんですよ(笑)。
監督の演出がうまかったんでしょうが、それぐらいみんなが自然に見えた映画だったんで、観ていてオレの中に怒りの感情が沸々と湧き出てきたことからも既にこの映画にやられちゃったんやなと認めざるを得ませんでした。
いやあ〜、ほんまにこんな
「誰も知らない」状況って、ある意味この映画はホラー映画でっせ!!
YOUの役はシングルマザーで4人の子持ち。
しかもその子供達の父親はみんなバラバラで出生届も出されていないという設定。
パートで働いていた母親が留守の間は長男の明が弟妹を世話していたが、母親が男を作ってだんだん家を空けるようになり、たまに現金書留で仕送りするだけで、ついには失踪…。
子供達だけの生活が延々と続いていくことに。
この母親のキャラが悪びれることのないキャラで、そこがますます見てて腹が立って来るんですよね。
「お母さんは幸せになっちゃいけないの?」とまあ平然と子供に逆ギレ気味の自分勝手なことを言ってのけ、そりゃこんな性格やと避妊もせんと無計画なこともするわと妙に納得させられたり…(苦笑)。
それで長男に家のことを押し付けて
「明、頼りにしてるわよ♪」と現金書留に一言だけ添えて一ヶ月以上も平気で放置するという非常識さ…。
最近は子供が子供を生んで育ててるなんてことをよく耳にしますが、まさにそんな子供が大きくなっただけの親ですね。
無責任にも程があると!!
そしてこれはまた家族のことだけでなく周りをとりまく大人達や社会のあり方っていうのも考えさせられましたね。
子供の目線で子供達の小さな世界が見事に描かれてる作品だと思います。
ただ、最後までモヤモヤが晴れなくて気分悪いところなんかは、オレの中ではある意味
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』的に残る映画でもありました。
これは是非たくさんの人に見てほしい作品ですね!
★9つ。

この映画は音楽もほとんどなく淡々と進んでいったんですが、その分映画に出演もしてる
タテタカコの主題歌
『宝石』がやたらと染み通りましたね。
ピアノだけのシンプルな曲ですがこのPVで是非聴いてみて下さい☆
タテタカコの
『宝石』を聴きながら…。
- 2008/07/29(火) 20:08:19|
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