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JIN道的処置 ~心と心の化学変化を信じて~

自分が感じるありのままに、本当に人に伝えたいことや届けたいこと、新たな表現方法など、特に自分の内面を重視して綴ったブログ。そして、心を豊かにしてくれるような音楽や映画、本などもたくさん紹介します!

噂に違わぬ衝撃的な映画『告白』!!

『告白』 オリジナル・サウンドトラック

昨日はTOHOシネマズデーということで映画が1000円やったんで、朝一でなんばまで『告白』を観に行ってきました!

わざわざ映画館まで足を運ぼうと思ったのは、評判が良かったこと、ストーリーや話題性に興味があったこと、そして何より中島哲也が監督してるっていうこと。

中島監督の『下妻物語』は邦画の中ではベスト10に入るぐらい大好きな作品。

http://jinnn.blog6.fc2.com/blog-entry-336.html

他にも『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』のように、映像や音楽のトーンがポップでカラフルな独特の世界がありますよね。

今回の『告白』は自分の娘を生徒に殺された女教師の復讐劇というどうしようもなく重い内容。

2009年に本屋大賞にもなったこの映画を果たして中島監督はどう見せてくれるのか?っていうことにもとても興味がわきました。

『嫌われ松子の一生』なんかは内容は悲劇なんですけど、中島監督が描くとただの悲劇ではなくてどこかしこにユーモアを感じたもんです。

http://jinnn.blog6.fc2.com/blog-entry-467.html

それはこの『告白』でもちゃんと通じているものがありましたが、いかんせん今までのようなカラフルさはかなり抑えてあったように思います。

ただそれでも映像美と音楽の使い方に関しては相変わらず他の邦画とは一線を画す素晴らしいものがありましたね。

普通の監督ならこの内容でAKB48の曲を挿入するセンスは持ち合わせてはいないんじゃないでしょうか?(笑)

なのに主題歌はRadiohead(レディオヘッド)ですからね(爆)。


出演は松たか子、岡田将生、木村佳乃、芦田愛菜、山口馬木也、西井幸人、橋本愛、藤原薫などなどといった面々。

この『告白』はタイトル通り最初から延々と登場人物の告白によって描かれています。

でも全く飽きさせるどころかどんどん引き込まれてしまいました。

「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」

いかにもイマドキの落ち着きの無い生徒達の言動・行動と、完全に心が凍てついてしまっている松たか子演じる女教師・森口悠子の淡々とした怪演との対比がこれから先に起こる尋常ではない世界の始まりを物語っていました。

未成年は殺人を犯しても少年法で守られているという現実。

森口先生は最初から法的な処罰などに期待はしていません。

なぜ自分の娘は殺されなければならなかったのか?

そして後半になればなるほど登場人物のバックボーンがどんどん明らかになってくるんですよね。

その絡み合い方と解き明かされ方がもう絶妙で、最初から最後までずっと見入ってしまいました。

ほんまに噂に違わぬ衝撃的で凄い映画でした。

映画が終わった直後の館内の雰囲気といったらもう皆シ~ンと絶句していましたね。

ただ今までにもドーンと落とされる映画っていうのは『リリイ・シュシュのすべて』とか『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とか『バトル・ロワイヤル』とかいろいろありましたが、この『告白』に関してはそこまでの落とされ方はしなかったように思います。

もしかしたら中島監督の演出がいろいろ中和していてくれたのかもしれません。

例えば嫌われ松子のように。

ただ突きつけられてくるのは「人の弱さ」をどう感じるのか?っていうことだと思います。

「本当に大切なものって何なのか?」ってことですね。

大切の仕方をどのような方向に向けていくかは人それぞれです。

それを見失ってしまっている登場人物達に絶望を感じずにはいられません。

人の命の重さをどう感じるのか?


この作品はR-15指定になってるので、何でかなあ?と思ってたんですが、未成年の殺人やいじめというのを多分に扱っているからのようです。

この生徒達の年代の子達がこの映画を観たらどう感じるんやろうか?ふと気になりました。

この映画の負の部分に共感し、影響されて流されてしまうこともあり得るのか?

それとも「そんなアホな」と笑い飛ばせる強さを持ち合わせてるのか?


憎しみの連鎖は憎しみを生み出すだけです。

それは結局「己」に勝てなかった心の弱さの連鎖でもあります。

自分のことだけでいっぱいいっぱいの人達…。

オレはこの映画を観ていてそうゆうことは理屈や綺麗事ではわかっていても、どうしようもなく「許せない」っていう感情のやり場として、自分の心の中にわきあがってくる「なんとしてもこの苦しみをわからせてやりたい」っていう感情になかなか抗うことができませんでした。

思えば被害者の家族はみんなそうだと思います。

かつては今のように人の命を軽んじるような少年犯罪というのはほとんど耳にすることはありませんでしたが、悲しい事に今はもう特に珍しいニュースではなくなってしまっています。

愛する人の命を奪われることの辛さ、それ以上のことってあるでしょうか?

多くの人達は法に解決を委ね、この森口先生のような復讐を実行にうつす人はいません。

だからこそこの映画が面白いわけですが。

現実ではできないことをやってくれてるっていう「禁断の爽快感」がどこかにあるんでしょうね。

ただしそれは人としてどうなのか?っていう「罪悪感」も常に裏腹にあるという、とても複雑な感情です。

人が人でなくなること…。

その極限のきわどい部分を突かれることが、何よりも刺激になるのかもしれません。

人それぞれ一体どう感じるのか?興味のある映画です。

是非映画館まで観に行ってほしいですね!

そして感想を語り合ってほしいと思います。

なおオレはまだ原作を読んでないので、小説と映画とではどれだけギャップがあるのか確かめてみたくなりましたね。

文句無しの★10コ

これは『下妻物語』を超えました。

ただ、『下妻物語』は好きな作品と自信を持って言えるのですが、この『告白』はそんな風にはとても言いにくい映画であることは間違いありません。

「面白かった」とは言えますが「好き」と言うのにはかなり後ろめたくなる映画です(笑)。








では、今日は主題歌であるRadiohead『Last Flowers』のPVをどうぞ♪






     Radiohead『Last Flowers』を聴きながら…。



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  1. 2010/06/15(火) 19:37:46|
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