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JIN道的処置 ~心と心の化学変化を信じて~

自分が感じるありのままに、本当に人に伝えたいことや届けたいこと、新たな表現方法など、特に自分の内面を重視して綴ったブログ。そして、心を豊かにしてくれるような音楽や映画、本などもたくさん紹介します!

戦後60周年

今年は終戦から60年ということもあって、たくさんの戦争関連の番組が放送されている。
その中でもオレの中に強烈な印象を残した番組がTBSで放送された『戦後60年特別企画ヒロシマ』
番組中一番興味深かったのが、人類史上初の原爆を"開発・投下・撮影"した男、ハロルド・アグニュー博士(84歳)が60年経って初めて広島を訪問するという企画。


「たった一発だからね。毎日毎日空爆するより・・・」
これは原爆投下に関わった博士が原爆ドームの展示を見ながら言った言葉だ。
さらに原爆ドームの展示を見終わった博士は、原爆により多くの女性や子供が犠牲になったことに対して
「戦時中は必ず"罪なき人"と言うがそれは違う。誰もが戦争に貢献した。"罪なき人"はいない」
こう断言した。
戦争に参加してる限り民間人も殺されて然るべきだと言わんばかりだ。
そうやって正当化できるから今まで本当の意味で苦しまずにすんだのだろう・・・。

この後、原爆投下科学者と被爆者初の対話という企画があった。

対話の前に
「作りながらこれは使っちゃいけない兵器だったと知ってらっしゃったのか?」
被爆者の男性はそう語り
「本当に正しいと思ってやれるのか?」
被爆者の女性は責めると言うよりそれが聞きたいと言っていた。

被爆者の生々しい被爆体験を聞いた後の博士の答えは非常にクールなものだった。
「東京大空襲の写真は見ましたが同じことですよ。時間が短いだけで。誰かを非難したいのならあんなことをした日本軍を非難するべきです」
「銃弾で死のうと爆弾で死のうと原爆で死のうと死ぬ時は死ぬんです。恐ろしいことです。お二人は生き残っただけ幸せですよ。死んだ人も大勢いるんですから・・・。私たちの側でもあなた方の側でも・・・」


この答えに納得いかない被爆者が申し訳ないという気持ちはないのか聞いてみたところ
「思いません。私には"真珠湾"が決定的でした。あまりにも多くの友人を失いました。謝罪はしない」

放射能障害は戦争が終わった今でも人を殺し続けているんだと言ってみても
「恐ろしい兵器の存在が逆に大きな戦争を抑止する可能性もあります。今後政府が戦争をしないことを望むだけです。どんな場合でも核が使われないことを望みます。無責任な行為ですから・・・」

そして人類が決して使ってはいけない原爆を使ったという点において謝罪を求めた被爆者に対して
「私は謝らない。彼が謝るべきだ。私は謝らない。こういう言葉がある。"真珠湾を忘れるな"」

といったようにどうしても埋まらない溝を感じた。
加害者と被害者のこの温度差って何なんだろうか?
それは日本とアジア各国とのことを考えてみてもそうだろうけども・・・。

現在、アメリカ・ロシアなど8カ国が約3万発の核兵器を保有-
さらに新たな核拡散が指摘されている-


番組はこう最後に締めくくっていた。
もし世界の3万箇所で核兵器が使われたとしたら、人類は滅亡するにちがいない。

この番組を見て被爆者の人達や日本人はとにかくその惨たらしさを強調する傾向にあるように思った。
だが博士は「死」っていうものはどんなものでも等しいような感覚にあるみたいだ。
どんな形であれ自分の愛する人がそのことによって殺されてしまったなら同じことっていう感覚もわからないではない。
しかし、このことからも「原爆症」のような長期の苦しみをもたらすということへの認識が非常に欠けているように感じた。
これはかなり怖いことだ。
化学兵器を使うことっていうのがいかに人々の心や体、地球の環境に深手を残すものなのかっていう意識があまりにも希薄なわけだから。
今のブッシュのやり方なんか見てると本当に危険極まりない。


日本人っていうのは自虐的歴史観に支配されすぎていて良くないというような声も最近よく耳にするようになった。
確かに第二次世界大戦にしても真珠湾攻撃アジア諸国への侵略行為のことを言われてしまうと立場的に弱く感じてしまうところがある。
実際のところどうなんだろう?
オレがもし教師になっていたとしたら、どうやって日本の歴史を教えたらいいのだろう?ってすごく悩むような気がする。
だって語られる歴史の何が真実なのか?それが正確にわからなかったら意見の言いようがない。
考古学だって自分の名誉のためにねじ曲げられる世界だったりするのだから、誰かが意図的に都合のいい歴史を語っているとも限らない。

歴史を学ぶことは大切だけども、結局は過ぎ去ったこと。
何に目を向けるかで立場も大きく変わってしまう。
戦争のことは忘れてはいけないし、傷跡からたくさんのことを学んで今後の人類の生き方に生かしていかなければならないにはちがいない。
でもそれ以上に、未来に目を向けるべきだ。
それは同時に今現在の世界の問題の根っこを見つめるということでもある。
そうしなければ、あまりにもいろんなものに囚われすぎて過ちを繰り返すだけのように思う。
人類が共倒れしかねない。
「なぜ今こういう現状があるのか?」
その原因を探るのが自ずと歴史の勉強ってことになるのだろうけども。


歴史の勉強をするたびに思う。
「世界平和ってまだまだ果てしなく遠いよなあ・・・」



     FLOWER TRAVELLIN' BAND『HIROSHIMA (from 『MAKE UP』)』を聴きながら・・・。
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  1. 2005/08/17(水) 09:47:53|
  2. 教育|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:1

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コメント

原爆フォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  1. 2005/12/09(金) 11:26:52 |
  2. URL |
  3. エノラ・ゲイ #O3QePs4g |
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